今年も島前地域の中学校にてレスリング授業を実施しました
島前地区では各島に児童対象のレスリングクラブが、高校にも部活があり小・高では盛んですが、中学校には部活がないため有望な生徒の他競技への流出が避けられませんでした。その中学競技の空白状態を打開すべく、5年前から体育授業の一環として各中学校にてレスリング授業を行っています。
レスリング授業の概要は次の通りです。
《目的》
○レスリングを通して小・中・高と一貫した指導によって地域の活性化につなげる。
○すべての体力要素を合理的に高め健康的な生活習慣を育てる。
○決断力、判断力を育成するとともに、相手への尊重、規則の厳守、公正さなどの社会的に望ましい行動の仕方を身につけさせる。
海士中学校
期間:平成21年11月26日(木)~27日(金)
内容:全学年4時間ずつ実施。本来は10時間行う予定でしたが、インフルエンザの流行によって断念しました。各学年、復習や展開の機会を減らしてしまい大変残念でした。
知夫中学校
期間:平成21年12月8日(火)~18日(金)
内容:少人数を活かして10時間、密な指導ができました。経験者とそうでない生徒のレベルの差こそはありましたが、それらを超えた真剣な取り組みによって目的以上の経験をさせることが出来ました。
西ノ島中学校
期間:平成22年1月13日(水)~21日(木)
内容:高校入試が間近に迫り1・2年生のみで各12時間ずつ行いました。2年生男子を筆頭に非常に積極的な取り組みで、周りの先生方のご協力もあり良い経験をさせることができました。試合中に怪我人を出してしまったことは今後に向けての反省点です。
《取り組みの成果》
○レスリングの授業通して、中学生に対し目的以外に「一つの目標に向かって一生懸命努力する大切さ、返事や挨拶の大切さ、きついことを乗り越える忍耐面」等を経験させることができた。
○レスリングの授業を通して、島前地域の中学生一人ひとりの運動能力や性格等、さまざまな面において理解することができた。
○授業以外に、中学生と一緒に給
食を食べ、昼休憩に遊び、学校行事に参加する等、様々な機会を通じて多くの生徒や先生方と交流を深めることができた。
○大半の中学生が一生懸命取り組み、レスリングの楽しさを知ってもらうと同時に、レスリングの普及に大いに貢献することができた。
○各町村のレスリングクラブの指導者にも協力を仰ぐことができ、レスリングクラブやレスリングクラブ出身の子とのつながりを深めることができた。
○各町村のレスリングクラブの指導者と中学校との関係を深めることができた。
○レスリングマットを移動したことによって、各町村のレスリングクラブの活動を充実させることができた。また、柔道の授業にも使用してもらうことができた。
○生徒を勧誘することができた。
○新聞社にレスリング授業の事を取り上げてもらい、高校またはレスリングのPRにつなげることができた。
掲載していただいた記事です↓
新聞社の方をはじめ、ご協力いただいた先生方、コーチの皆様、ありがとうございました。今後も島前地区のレスリング普及に努めてまいります!